この章の内容について
前回は、情報発信を行うにあたってブログではなく専用サーバーを借りることにした理由、また専用サーバーではWordPressというCMS(Contents Management System)を使うことにした理由を書きました。ここでは、実際にWordPressで情報サイトを立ち上げるまでにどんな作業が必要かを書いていこうと思います。
必要なもの
Webで情報公開をするのに必要なものは何でしょう? 皆さんはWebサイトを閲覧するときは、何をしますか? Googleの検索窓にキーワードを入力して結果をクリックする・・・それもそうなんですが、もっとオーソドックスな方法です。 ブラウザのアドレス欄にhttps://www.truth-search.com/ のような文字を入力しますよね? この文字はURL(Uniform Resource Locator)と呼ばれており、大体以下のような構造になっています。
①どうやって目的のリソースにアクセスするかを規定するもので、Webサイトの場合は、http://かhttps://になります。ちなみにこのhttpはHyper Text Transfer Protocolの略でWebサイトにアクセスするためのプロトコル(手順)をあらわしています。
②ホスト名はサーバー名のことです。ここでいうホストはホストコンピュータのホストです。
③ドメインはインターネットの住所のようなものです。ドメインが家の住所でホスト名がそこに住んでいる人の名前のようなものですね。従って、ドメインはインターネット上で一意でなければなりません。Yahoo.co.jpというドメインを複数の人が使っていたらどこのYahooだか分からなくなってしまいますから、当然と言えば当然ですね。
④ディレクトリはファイルを置く場所の名前です。最近はファイルを置く場所をフォルダと言いますので、フォルダ名と言った方が分かりやすいかと思います。
⑤ファイル名はそのまま、アクセスするファイルの名前です。
つまりこのURL全体が意味するところは、true-news.orgというドメインにあるwwwという名前のサーバーのdataというフォルダの中にあるindex.htmlというファイルにHTTPプロトコルでアクセスしなさいということになります。
この中で最初に決める必要があるのは住所であるドメイン名です。あとのものは例えばプロトコル名ははじめから決まっていますし、ディレクトリ名やファイル名は、ドメイン名を決めて実際にサイトを作るときに決めればいいことになります。
まとめると、Webサーバーでの情報公開に必要になるのは以下の二つです。
①Webサーバー
②ドメイン名
ドメイン名とIPアドレスについて
ドメイン名はインターネットの住所と書きましたが、コンピュータ自体はドメイン名を元にデータの送り先を判断しているわけではありません。それでは何に基づいて判断しているかというとIPアドレスです。IPアドレスは0から255までの数字が4つ並んだ形をしています。
例えばヤフージャパンのサーバーのIPアドレスは182.22.59.229です。実はこのIPアドレスをそのままブラウザに入力してもヤフーのサイトは表示されるのです。
しかしながら、IPアドレスは人間には覚えにくいですし、入力も面倒で扱いにくいです。そこで人間に分かりやすいような名前で住所管理をしようというのがドメイン名なのです。
皆さんがWebサイトにアクセスするため、ブラウザにURLを入力すると、パソコンはそのIPアドレスを自動で調べています。その仕組みはDNS(Domain Name System)と呼ばれており、全世界に点在するサーバーが協力して、ドメイン名+ホスト名から、対応するIPアドレスの情報を提供しているのです。その全世界に点在するサーバーを総称でDNSサーバーと呼ばれています。
つまり、情報公開用のWebサーバーを立ち上げるには、IPアドレスが割り振られたサーバーをレンタルサーバー事業者から借ります。それと同時にドメインをドメイン取得業者から買います。ここまでは前述の通りですが、それだけではだめで、最後にそのIPとドメイン名を紐付ける設定をする必要があります。具体的には自分で取得したドメインのIPを管理しているDNSサーバーを登録してあげる必要があります。
この3ステップ、つまり①Webサーバーをレンタルする、②ドメインを取得する、③サーバーのIPと取得したドメインを紐付けられるようにDNSサーバーの登録をする ができれば、基本的なインフラは整ったことになります。あとは、そのインフラにWordPressをインストールして、コンテンツを作ればそれで情報提供サイトは完成です。
具体的な方法はこの後で説明していきます。